淫獄病棟 前編
あらすじ
潮崎純一は日本有数の大学病院、御園総合病院に勤務する消化器外科の医師。今日も大物政治家の癌手術を成功させた。彼は心地よい疲労感と興奮を押さえる為に、看護婦の鳴海弥生をねらう。無理やりだったので始めは抵抗していた弥生だが、やがて潮崎の仕掛ける過激なプレイに取り付かれ性の従僕となる。潮崎はマスコミにも取り上げられるほどの実力者で、名実共に病院の看板医師。院長が病気がちなので今や彼が病院を支えているといっても過言ではない。病院内では次期院長とも囁かれているが、その障害となるのは彼の若さくらいか。そんな時、大学を卒業した院長の一人娘、御園芹香がインターンとして戻ってくる。潮崎と彼女の間には、過去にある事件があった。潮崎がインターンとして働いている時、まだ学生だった芹香が交通事故で怪我をし、すでに院長に認められていた彼が担当することになった。二人は医師と患者として親しくなり、芹香は潮崎に淡い恋心を抱く。しかし、極貧の生活から這い上がってきた潮崎は、何不自由なく育った芹香のような人間が無性に腹立たしかったのだ。その激しい憎しみから、彼は退院間近の芹香を…。
総評
大学病院を舞台にしたバニラシリーズの前後編もので、パッケージに2002年製作と記された、セル画期の質感がそのまま残る一本です。院内の力関係が動いていく物語を、前編と後編に分けて見せます。
絵柄は太い輪郭線とエアブラシ調の肌の階調が特徴で、翠色の髪の看護婦、白衣に赤いネクタイの女医と、髪色と衣装でキャラクターを描き分けています。夜の病室は紺を深く落とし、逆に表紙は肌をハイライトで白く飛ばす。明暗の振れ幅の大きさが、この時代の作画らしい見どころです。
表紙には強気な一言が大きく刷られ、緊張感のある画作りを先に予告します。ナースものと医療サスペンスの掛け合わせが気になるなら、まずサンプルで絵の古さと熱を確かめてみてください。












































