総評
19世紀の洋館とメイドという舞台をまるごと画面に持ち込んだ「雛鳥の囀」の後編で、前編からの人物関係を受け、屋敷の内側だけで話が閉じていく構成です。ジャケットにはローマ字の「Hinadori no Saezuri」とSTUDIO B-ROOMの名が刷られています。
2001年の作品らしいセル画調の塗りで、影の境界がくっきり分かれるのが今見るとかえって新鮮です。表紙は青いドレスに白いエプロンとヘッドドレス、白い靴下のメイドが羽根の舞う寝室のベッドに腰かける構図で、カーテン越しの光が全体を淡く覆います。サンプルは灯りの届かない暗い廊下や、縄目の意匠まで描き込んだ場面など、館の陰の側を担当しています。
前後編の後編にあたるため、先に前編から追うと人物の立ち位置をつかみやすくなります。館の空気が気になった方は、サンプルで作画の質感を確かめてみてください。













































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