総評
和風ダークファンタジーの退魔ものとして、2007年の「紅蓮 第一幕 鬼」は今見ても画の温度が独特です。原作はZONE、制作はディスカバリーで、鬼が跋扈する架空の国を舞台に、諜報と戦いを担う組織の面々が動きます。
絵は藍と紫を敷き詰めた夜の色設計で、主役の髪もほぼ黒に近い藍。大きな赤いリボン、刀の朱、瞳の赤だけが差し色として浮き上がります。影は硬く落とし、月と枯れ枝のシルエットを背にした表紙はセル画時代の質感そのもの。サンプルでも青白い発光と暗部のコントラストが強く出ています。
「第一幕」という章立てが示すとおり、続きを前提にした構成です。作画の陰影が気になった方は、サンプルで確かめてみてください。
















































