旅館白鷺 一泊目
¥1,500
通常版 ¥1,500
あらすじ
私、この旅館、白鷺館の女将、白鳥優梨子でございます。夫だった先代の主人を亡くしてからは、経営が思うに任せず、いささか苦労しております。一番の悩みは腕利きの板前でもあった先代の味が出せないことでございます。さりとて新しく板前さんを雇うこともままならず、現状維持が精一杯の今日この頃でございます。ですが、白鷺館の経営には秘密がございます。出来れば決して誰にも知られたくない秘密が……。
総評
温泉旅館という閉じた舞台をまるごと使い切った和風ものが、この「旅館白鷺 一泊目」です。舞台となる白鷺館と、そこを切り盛りする女将・白鳥優梨子。ひとつの宿の中だけで話が回るぶん、廊下や座敷の空気が濃く残ります。
絵は2000年代前半らしい厚みのあるセル調で、輪郭線がはっきりと太く、影の落とし方も硬めです。濡れ縁に腰を下ろした女将は深緑の着物に紫の帯、髪は結い上げた紫紺。庭石と背後の生垣、木彫りの看板に彫り込まれた縦書きの題字まで、和の質感で画面が統一されています。
宿帳をめくるように「一泊目」「二泊目」と続くシリーズの起点で、まずはここから入るのが素直です。着物の色づかいと表情の間合いは、サンプルで確かめてみてください。


































