総評
和風ダークファンタジーとしてのくノ一ものです。原作はえのきづの「くノ一牡丹」で、その一と付く通り、屋敷への潜入から始まる連作の入口にあたります。忍術「影分身」で三人に分かれた牡丹が、そのまま三方から追い詰められていく皮肉が効いています。
画は墨を落としたような暗い青緑を背景に置き、牡丹の赤い装束だけを鮮やかに残す配色です。半鬼の男たちは灰色の肌に角と牙、瞳を白く飛ばした無表情で描かれ、人の造形との差がはっきりしています。表紙の毛筆タイトルは血のような赤で、和の意匠を最後まで崩しません。
閉じた屋敷という舞台が全編を貫き、その一と銘打った連作としての引きも明確です。先輩と後輩、二人のくノ一の対比がどう描かれているか、サンプルで確かめてみてください。






























![桜宮姉妹のネトラレ記録1~yurisis~[史鬼匠人]](/duga-img/unsecure/queenbee/0055/noauth/jacket_240.jpg)


