ヘルタースケルター ~白濁の村~ 上巻
あらすじ
美人セレブ一家の四人が訪れたのは秘境の温泉宿。ファッションデザイナーの母「小夜子」。元モデルでもあるファッションデザイナーの長女「吹雪」。ミスキャンパスで芸能界入りを切望される次女「美雨」。そしてグラビアアイドルの三女「春風」。お互いに多忙な四人は、とある旅番組に出演することになり、久しぶりの家族旅行も兼ね、山村を訪れたのだった。ほとんど人に知られていない秘境とも呼べる所だったが、温泉もあり命の洗濯にもちょうど良い場所だった。そしてその山村では「シシ追い祭り」という祭事が行われることになっていた。収録を終えくつろいでいた一家だったが、民俗学に興味のある美雨は、一人祭りが行われる神社に赴く。そこに現れた村長と神主の話を偶然聞いてしまい、自分達一家に危険が迫っていることを知ってしまう。それを家族に伝える前に村長たちに見つかってしまう美雨。そして聞かされる驚愕の事実。自分達は「シシ追い祭り」の生贄となるべく招待されたのであって、旅番組はカモフラージュだった。そしてその祭りとは「シシ神」役の女性を、村に集まった男達で数日間○し続けるという壮絶な○○祭りだった。村長は美雨が「シシ神」になるなら他の家族は見逃してもよいと誘いをかける。それに承諾する美雨。いま、祭りという名の果てしない○○劇が始まる。
総評
秘境の温泉宿と「シシ追い祭り」という因習ものの道具立てを、PoROreが上下巻に分けて描く上巻です。ジャケットは赤紫の暗いライティングで人物2人を寄せ、背景を完全に落とすことで、旅番組の明るい空気が反転する瞬間を1枚に集約しています。
本編の色は一転して昼の山村で、鳥居の朱、石段の灰、茅葺きと杉林の緑が素直に並びます。黒髪ロングの次女は青い瞳、母と姉妹は髪色と輪郭で描き分けられ、線は太めで陰影は少なめ。祭りの夜が近づくにつれ、画面から彩度が抜けていきます。
表情はまつ毛の描き込み量で世代差を作り、驚きの場面ほど背景の情報が省かれます。上巻は仕掛けが動き出すところまでで、下巻と続けて見る前提の構成です。絵の質感はサンプルで確かめてみてください。




















