総評
2004年のアニマックが手がけたオムニバス作品で、洋館と学園という肌合いの違う2つの舞台を1本にまとめています。前半「砂の館」は未亡人と娘が暮らす邸宅、後半「歪足」はモデルの仕事に踏み込んだ短大生を軸に、それぞれ独立した短編として並びます。
パッケージは黒と血の色のような濃い赤の2色に振り切り、崩した漢字を画面いっぱいに敷き詰めた強い誌面設計です。作画は2000年代前半のセル調で、母は紫、娘は青と髪色で描き分け、頬の赤みと肌のハイライトを厚めに置いています。洋館の木目や調度は背景でしっかり描き込まれ、湿った空気が画面に残ります。
短い尺に2編という密度で、どちらも表情の寄りで見せる作りです。2000年代前半のアニマック作品に馴染みのある方ほど当時の絵柄が刺さるはずですので、まずはサンプルで線と色の質感を確かめてみてください。
















































